「さなだんごの旅」初心者〜中級者向け・真田ファンの旅づくり応援サイト

お便り
2016年09月20日 (火)  

真田を巡る旅「砥石城」へ

砥石城

長野県上田氏にある「上田城」から車で約30分の場所に、真田太平記で、敵同士になっても固く結ばれた兄弟の絆を感じるシーンとして描かれた「砥石城」があります。
この城が有名になったのが、天下分け目の関ヶ原の戦いの折。徳川軍は、豊臣側についた真田の城「上田城」の攻め落としにかかりました。この時、真田の支城だった「砥石城」に上田城を守る要として入城していたのが信繁(幸村)です。そこに攻め入ったのは、なんと敵同士となった兄・信之。兄が攻めてくると分かった信繁は、戦わずにあっさりと城を開場。後に、「第二次上田合戦」と呼ばれるこの戦いは、結果として真田軍の勝利に終わりました。
兄の顔を立てるために負けた弟、戦火のすぐ側にいながらも、じっと耐え忍んだ兄の苦悩。様々な思いが詰まった一瞬を見届けた地。
上田城を訪れた際は、ぜひ合わせて観光してくださいね!

2016年09月19日 (月)  

編集者コラムVol.6 信之

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大分に間が空きましたが真田丸37話「信之」を見た感想。前回の第36話「勝負」では、余りにもあっさり、余りにも茶番(失礼)な第二次上田合戦と、瞬きする間もなく終わってしまった「関ヶ原」。三谷監督による真田家の見てないものは殆ど描かないコンセプトは認めつつも、時代劇ファンとしては「そんな殺生な!!」と言わざるを得なかった生殺し感、憤懣やるかたなかった一週間を経ての今回。

真田親子が勝利を信じた西軍のあっけない敗北、昌幸と信繁の助命嘆願に望む信幸に力添えする本田信忠。史上最高の演技で無念を滲ませる父・昌幸に対して、あくまで飄々とした態度を変えようとしない次男・信繁。「なぜお前たちを生かしたと思う? 」底意地悪く尋ねる家康の質問にも、優等生然として答える信繁。真田太平記で描かれる九度山での隠遁生活の中で、武士としての自分を世に示す機会を閉ざされていた信繁の鬱屈。そして、その思いを一気に吐き出すように暴れまわり散った大坂の陣。

信繁の滲むような悔しさや燃え上がる闘争心。そういった生々しい心理を徹底的に描いてこなかった「真田丸」が、クライマックスの舞台となる大阪へとつながるまでの真田の親子の長い時間をどう語るのか。来週も本当に目が離せない展開です。それにしても今回は信幸の名を変えるエピソードや、夏の間中ほとんど主役を張っていた「三成の最後は?」にもきっちり応えて神回でした。
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編集者コラムとは?!
さなだんごの旅制作委員会のカメラマン兼コピーライターが、大好きな「真田」をネタに語るコラム。池波正太郎氏ファンである彼は、群馬や長野、三重など日本各地へ出張へ行くことが多く、いつの間にか歴史好きに。ゆかりの地を巡る旅の様子やNHK大河ドラマ「真田丸」を見て思ったことなど、彼独自の目線で語っていきます。