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お便り
2016年06月19日 (日)  

編集者コラムVol.3 北条の棲家 其ノ二

odawarajounoe

せっかく小田原城に行ったので、もちろんその感想を書こうかなーと思ってましたが、なんとなく真田丸24話「滅亡」を見てからと思って躊躇してたら当たりでしたね。思いきって告白すると、自分は三谷監督の映画に対してあんまり好みではなかったんですね。30年という時代を超越しても、キャスティング、演出ともに池波正太郎先生原作のドラマ「真田太平記」のほうが遥かに好みだなと思ってたり。

そんな微妙な気持ちで「真田丸」を観ていたいた最中に、「さなだんごの旅」の編集長から「真田丸」は同じ三谷監督の「清洲会議」を観てからの方が面白いんですよ!と教えてもらい観てみたんですよ、今更ながら、この24話の放映日である本日の午前に。そしたらベタですが、何とまあ面白かったですね!!「清洲会議」。最初からコメディトーンの中に浮かび上がるヒューマニズム。戦闘シーンを省いたからこそ伝わる登場人物それぞれの喜怒哀楽。今更自分がいう事でもないのでしょうが、二人の主役、役所広司さん演ずる「柴田勝家」と大泉洋さん演じる「豊臣秀吉」の「らしさ」が色鮮やかでしたね。

「小田原城」行った、「清洲会議」観た、そうして迎えた最新話の「真田丸」。期待にたがわず、そして一層に面白かったですね。プライド、想い、強さ、弱さが巧みに交差した高嶋政伸さん演ずる「北条氏政」の心理。降伏を説得する好敵手である「徳川家康」「上杉景勝」「真田昌幸」の三人に対して、「お前たちとこの俺とどちらが真っ当なんだ?」「お前たちは俺の事を間違いだというが、おまえたちこそ自分を偽ったんじゃないのか?」台詞を超えてこちらにその想いを伝えてくる高嶋さんの演技。自分は心から圧倒されましたね。そしてこうも思いました。三谷監督の想いに呼応しつつ、それを超えていくかのような役者の皆さんそれぞれの芝居の凄みこそが「真田丸」の魅力なのではと。どちらにせよ、これからの「真田丸」にますます目が離せませんね!!

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編集者コラムとは?!
さなだんごの旅制作委員会のカメラマン兼コピーライターが、大好きな「真田」をネタに語るコラム。池波正太郎氏ファンである彼は、群馬や長野、三重など日本各地へ出張へ行くことが多く、いつの間にか歴史好きに。ゆかりの地を巡る旅の様子やNHK大河ドラマ「真田丸」を見て思ったことなど、彼独自の目線で語っていきます。