さなだんごの旅/真田ゆかりの地を巡る/上田城周辺を巡る

徳川軍を二度も負かした地 上田の街

1583年に真田昌幸によって「上田城」が築城されてから、1622年に真田信之が松代に転封されるまで。
強国たちに挟まれながらも戦国の世に存在を問うた真田家の本拠地が長野県の上田エリアです。
二度にわたり強大な徳川軍を退けた場所に整備されている「上田城址公園」を中心に、
真田ゆかりの名跡に、貴重な資料をこの目で確かめられる博物館など見所が満載です。

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徳川軍を二度も負かした真田の本城・上田城
上田城
父・昌幸から知将を学びたい!?常識に囚われない策略合戦

群馬にある真田の沼田城や岩櫃城につづき、信州の要として父・昌幸の知恵を駆使して築き上げた「上田城」。この城は、よく言えば知将、悪く言えば卑怯者のであった父・昌幸の策に乗せられた徳川家康が「上杉軍から徳川を守る」という口車に乗せられ真田のために建てた城でした。築城後は、徳川軍を裏切り上杉側へ寝返った真田家。家康には同情しますが、これは戦国の世のおはなし。たぬき(化けて人を騙す)と呼ばれる家康をも出し抜いた父・昌幸の策略は奇想天外なものだったのでしょう。

ワクワクする逸話が沢山残る上田城ですが、その中でも勢いに乗る徳川軍を2度も退けた話が有名です。第1次上田合戦は、裏切った真田への成敗として勃発。7845の徳川軍に対し真田軍は2000で迎え撃ちます。人数では徳川軍優勢ですが、父・昌幸の裏をかいた策略にはめられ徳川勢は大惨敗。この合戦では、幸村と兄・信之が力を合わせて戦った心温まるエピソードも残ります。第2次上田合戦は、関ヶ原の戦いの折。上田城を受け渡たすと約束したにもかかわらず一向に譲らない真田に対し、今度は家康の嫡男「秀忠」が大激怒!上田城へと攻め込みますがまたもや惨敗し、秀忠は関ヶ原に1週間も遅れるという大恥をかきました。この時は、兄弟が敵同士という物悲しい合戦でもありました。

上田城
上田城

関ヶ原の戦いの後、負け組となった父・昌幸と幸村は和歌山の九度山へと配流。上田城は徳川軍に壊されたものの、領地は引き続き兄・信之が守り抜きました。時代は江戸に移り兄・信之は松代へと転封。時は流れ、寛永3年に兄・信之の念願であった新たな上田城が築城。幕末から大正まで工事は中断していましたが、昭和・平成に復元が完成。現在では多くの観光客で賑わう名所となっています。兄弟、親子が敵同士となっても一族の強い絆を感じさせてくれるストーリー。歴史ロマンが詰まった城にいざ攻め込もう!
上田城/〒386-0026 長野県上田市二の丸6263−イ/駐車場有/Googlemapを見る

真田神社
勝負時に訪れたいパワースポット

上田城内には、歴代の上田藩主「真田・仙石・松平」が祀られている「真田神社」があります。真田幸村の神霊を「知恵の神様」として崇めているこの神社は、学業や就職、スポーツなど「勝ちたい!」という勝負時にぜひ訪れていただきたいパワースポット。神社の裏には「真田井戸」とよばれる抜け穴があり、藩主居館跡にも通じていたいう噂もあります。赤備えが眩しい巨大な兜は外せない撮影スポット!
真田神社/長野県上田市二の丸2/Tel.0268-22-7302/Googlemapを見る

真田神社
信州上田真田丸大河ドラマ館
期間限定!大河ドラマ館も必見

2017年1月15日(日)まで上田城内では「大河ドラマ館」も開催されています。大河ドラマ「真田丸」の制作風景の動画や、衣装、赤備えの甲冑など間近に見ることができ、真田丸ファン必見の内容。展示内容は、ドラマの展開に合わせて変わっていくようなので何度通っても楽しめそうです。ぜひ上田城とセットで行ってみてください。
開催期間 2016年1月17日〜2017年1月15日/営業時間 9:00〜17:00/入場料 大人 一般600円、子供 一般300円/住所 長野県上田市二の丸1-2(上田城跡公園内)/Tel.0268-21-3710/HPGooglemapを見る

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六文銭を描いた手打ちの「かき揚げそば」

上田城址公園入口の向かい側、上田市観光会館の脇にある人気のそば屋「千本桜」さん。厳選したそば粉や秘伝の出汁とともに、そば打ち歴28年の店主がこだわって作る手打ちそばが大人気。中でも、カラッと揚げた直径20cmもの大きなかき揚げに、真田家のシンボルをチクワで形取った「六文銭かき揚げそば」がインパクト大。風味の良いクルミとゴマのおはぎもおすすめです。
手打ちそば 千本桜/〒386-0024 長野県上田市大手2-8-4/Tel.0268-25-5039/営業時間 11:00 〜 15:00/定休日 無休(年末・年始を除く)/駐車場有/Googlemapを見る

かき揚げそば
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父を引き継ぎ上田を政務した地 上田藩主館跡
上田藩主館跡

関ヶ原合戦の後、徳川軍により外堀などを徹底的に壊された上田城。居城を奪われた兄・信之は、上田城から500mほど離れたこの地に館を建て政務を行っていました。江戸時代に兄・信之が松代へと移った後も、明治維新まで代々上田藩主の住まいとなったそうです。現在は上田高校へと様変わりしましたが、かつての土塁と堀、門は昔の面影を残したまま保存されています。高校の校歌にも真田幸村を謳う一節があるそうで、時が流れても変わらない上田市と真田の深いつながりを感じる場所です。

上田藩主館跡/〒386-0024 長野県上田市大手1-4-32/Tel.0268-23-5408(上田市観光課)/Googlemapを見る

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上田にねむる小松姫のもう一つのお墓
芳泉寺
兄・信之の妻 小松姫が眠る場所 信之の菩提寺「芳泉寺」

関ヶ原の戦いと同年に兄・信之が菩提寺と定めた「芳泉寺」。この場所に、兄・信之の最愛の妻であった小松姫の墓があります。戦国の強すぎる武将・本多忠勝の娘であり徳川家康の養女として兄・信之に嫁いだ小松姫。芳泉寺の門には、真田の六文銭と徳川の三つ葉葵の紋を見ることができ、両家の関係を今に伝えています。お墓は高さ約3mの立派な塔身。「元和七年三月廿四日施主信之」と刻まれた石には妻への愛情の深さを感じられます。

小松姫のお墓は他にも全部で4箇所あり、芳泉寺にあるお墓は兄・信之が松代へ移封する際に小松姫の霊屋を松代にある「大英寺」に移すため、芳泉寺には分骨として残したもの。他には、埼玉鴻ノ巣の「勝願寺」と群馬県沼田の「正覚寺」にも分骨があります。戦国の世を強く生きながらも、人々に愛され愛した女性「小松姫」。4箇所のお墓巡りはよりパワーが貰えそうですよね。

芳泉寺/〒386-0027 長野県上田市常磐城3-7-48/Tel.0268-22-1595/駐車場 有/Googlemapを見る

芳泉寺
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上田市に来たら絶対押さえておきたい4つのスポット 豆知識を沢山学んで真田博士になろう!
真田幸村の像
旅へのテンションが上がる上田駅 真田幸村の像がお出迎え!

北陸新幹線上田駅を降りると、ロータリー広場左側で最初に出迎えてくれるのが、上田城築城400年を記念して建立された「真田幸村」の銅像。馬上で勇ましく采配を振るう姿が、上田にて徳川軍を迎え撃った武勇をイメージさせてくれます。若かりし時代の幸村と記念写真をぜひどうぞ。
上田駅 真田幸村像/〒386-0025 長野県上田市天神1-7/Googlemapを見る

上田市観光会館
駅に着いたら、まずは事前チェック!上田市観光会館で情報集め

上田城址公園入口の向かい側にある観光施設。1階の売店には上田市の特産品、銘菓、地酒、真田グッズなどが豊富に揃っています。真田親子の甲冑がある2階の無料休憩所・観光案内所には、壁に設けられた観光立体地図や授乳やおむつ交換に活用できる赤ちゃんステーションがあります。
上田市観光会館/〒386-0024 長野県上田市大手2-8-4/Tel.0268-23-5408/営業時間 8:30 〜 18:00(12/29日から1/3は、10:00 〜 15:00/定休日 年中無休/駐車場有/Googlemapを見る

歴代上田藩主の甲冑などを展示する上田市立博物館で真田学習!
旅へのテンションが上がる上田駅 真田幸村の像がお出迎え!

上田城址公園内にある「上田市立博物館」は、この地方のかつての主要産業だった養蚕業の蚕室造りをかたどって設計されています。館内には歴代上田城主の甲冑やほか上田藩関係資料、織田信長所用革胴服(重要文化財)など貴重な歴史・民俗資料が収蔵・展示されています。
上田市立博物館/〒386-0026 長野県上田市二の丸3-3/Tel.0268-22-1274/営業時間 8:00 〜 17:00/定休日 年中無休/駐車場有/Googlemapを見る

池波正太郎真田太平記記念館
真田太平記ファンはもう大興奮!池波正太郎真田太平記記念館

時代小説家「池波正太郎」先生の大人気作品「真田太平記」に関する貴重な資料が展示されています。登場人物の紹介や物語年表などをわかりやすく解説したコーナーや、生前の書斎の様子や愛用品自筆画などを展示したコーナー、小説で挿絵を担当した「風間完」氏のギャラリーなどがあります。
池波正太郎真田太平記館/〒386-0012 長野県上田市中央3-7-3/Tel.0268-28-7100/営業時間 10:00 〜 18:00(入館は17:30まで)/定休日 年中無休/駐車場有/Googlemapを見る

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